シワ取り手術

シワ取り手術については、昔よりもだいぶ安全で簡単に行えます。シワやたるみが発生しやすい口元、目元、首、頬など、どこも手術でシワ取りをすることができます。手術後は、入院することもなく翌日から人前に出ることもできます。皮膚のたるんだところを切除するため傷跡が残ってしまいますが、まつげや髪などで目立たない場所であるため、特に心配はいりません。
手術後の顔のシワは、顔を上にして寝そべった状態で鏡を見たときのような形になります。頬のシワ取りや鼻の横のみぞは、こめかみの髪の生え際から耳の下までのたるんだ皮膚を切り取り、筋肉を斜めに引き上げます。これで鼻の横のシワや目尻のシワの一部を切り取ることができ、皮膚だけを切り取るよりは、筋肉を斜めに引き上げた方が遙かに長持ちします。
目の下付近のシワを取るには、まつげの生え際付近で皮膚を切除します。手術をすると、まぶたの下に皮下出血したように色がつきますが、これは一週間程度で消えます。額のシワについては、髪の生え際から数センチほど髪側に離れた部分の皮膚を切り取り、額の皮膚を引っ張り上げる形で手術します。表在性筋膜に手を加えてたくし上げるような施術をする美容外科医もいます。

顔のシワを取り除くには

年齢を重ねるごとに増加してゆくシワ。シワはなぜできてしまうのか、また、シワを取り除くためにはどうすればいいのでしょうか。シワは人生の年輪とも言われますが、皮膚の真皮層にあるコラーゲンが年齢と共に破壊されることでできます。
真皮層はその70%がコラーゲンでできた弾力のある層ですが、年齢と共に層が衰えることで表面に起伏ができます。一方、皮膚の表面には凹凸がありますが、細く凹んだ部分は皮溝と呼ばれ、皮膚表面を編目のように走っています。皮膚の表面が衰えて皮溝が深くなるとシワが深くなっていきますが、この皮溝を取り除くことでシワを消していきます。
皮膚は筋肉の運動と共に収縮します。目や口の周りといった最も気になる部分のシワは、表情を司る筋肉によって作られます。普段シワの目立たない人でも、笑うと目や口の周りにシワができます。年を取ると、表情筋に力を入れていない時にもそのシワが残ります。
最もシワを取りたい部分ですが、表情の豊かな人ほどシワはできやすく、笑顔が多い人ほど横方向のシワになります。顔のシワをある程度受け入れつつ、ほどほどのシワ取りをしながら笑顔で過ごした方が、充実した生き方と言えるのではないでしょうか。

コラーゲンやヒアルロン酸を注射する

シワ取りに有効な薬液を注射によって注入することでシワを取る方法もあります。注射によるシワ取りの主な注入物はコラーゲンやヒアルロン酸です。薬液を皮溝というシワの下に注射し、下から盛り上げるようにしてシワをなくします。よく冷やした皮膚に細い針を注射しますが、痛みは少なく、小ジワの処置なら20分程度で終わります。
シワの下に注入した薬液は、しばらくは皮膚を押し上げていますが、いずれは吸収されなくなってしまいます。子牛由来のコラーゲンをシワ取りに用いている美容外科が大多数です。そのため、シワ取りの手術前には1ヶ月をかけてアレルギーの検査をしなければなりません。
目の下の小じわ、鼻の両脇にできる線などのシワ取り手術として、シワ部分の下の皮膚にヒアルロン酸を注入する方法が広く使われています。ヒアルロン酸は皮膚を押し上げて肌のハリを保つ成分ですが、人体に吸収されてしまうため、効果のある期間は1年程度と限定的です。
ボトックス注入法は皮膚の下からシワを押し上げるのではなく、筋肉に作用してシワを消すという手術です。ボトックス注射とヒアルロン酸注射を同時に使いこなすことで、目的通りのシワ取りができます。

Copyright © 2008 顔のシワやたるみを取りたい